![]() | 薬剤師の仕事は医師の治療方針通りに薬を服用させることです。 用法用量を説明しただけで指示通り薬を飲めるとは限りません。 実際にお薬が用法通り飲めていないケースはたくさんあります。 |
![]() | 患者は患者である以前に一人の人間です。 服薬に抵抗を感じたり、忘れたり、仕事で服薬できないときがあるのは当然ですが、 それを「仕方ない」で終わらせてはいけません。 治療方針が守れないのであれば、実生活に即したものに修正する必要があります。 |
![]() | 通院治療では、患者の実生活に一番近い位置にいるのが薬剤師です。 治療方針と現実の乖離を察知し、医師との相談を促すのも薬剤師の役目です。 |
![]() | 薬剤師が患者に薬の説明をするのは、安全確保、服薬遵守、自己対応のためです。 |
![]() | 安全確保=薬の効果や副作用に関係する情報を伝え、また関連する情報を聞き出します。 |
![]() | 服薬遵守=患者が自宅で治療方針通りに薬を飲めるよう説明します。 |
![]() | 自己対応=服薬遵守できない、すべきでないケースにどう対応するかを指示します。 |
![]() | 薬剤師自身も会話の中で上記3つを明確に区別しているわけではありません。 |
![]() | ほとんどの患者が服薬遵守は必要という認識を持っていない一方で、 ほとんどの医師が薬は100%飲めているという前提で診療を行っています。 |
![]() | 服薬遵守させるには、患者の治療状況・理解力・性格・職業・家庭環境・生活習慣・経済力などに ついて把握し、それに基づいて指導する必要があります。医師が片手間に行うには負担が大きいからこそ、薬剤師が必要だと思います。 |
![]() | 薬剤師が管理すべき情報は患者の服薬状況です。 |
![]() | まず薬剤師自身が事実を正確に把握していること、 そして必要な時に他の医療スタッフがいつでも見られる状況にしておくことが大事です。 |
![]() | 医療は時系列に沿って行うものであり、 どの病院で、どんな薬を、どの程度処方され、有効だったかどうか、は非常に重要な情報です。 |
![]() | 大事なことは、上記の2例が特別なことではなく、ほぼ全ての人に日常的に起こり得るということです。 普段から情報管理ができていないと、緊急入院などの際に情報提供ができません。 |
![]() | 物理的、技術的な理由で服薬ができない場合は、薬に加工を施して使いやすくします。 |
![]() | 障害などのため、薬局に薬を取りに来られない人に配達することもその一環です。 |
![]() | 服薬遵守できない原因を突き止め、それが剤形にある場合は医師に相談するよう促すことも重要です。 また障害などにより患者から相談できないケースの場合、薬局から医師に報告することもできます。 |
![]() | 経済的な理由で服薬の負担が大きい場合は、後発医薬品の利用をお勧めしています。 三郷市は県内でも後発品の普及率が非常に高いです。 |